ハナタレと言っても別に、風邪を引いたわけでもインフルエンザにかかったわけでもない。
先日、市ヶ谷の居酒屋「嘉多蔵(かたくら)」で知った焼酎のことだ。
嘉多蔵の紹介
ハナタレ(初垂れ)とは、焼酎造りの際、蒸留機から最初に垂れてくる出ばなの部分を、蔵人たちは 「初垂 (はなたれ)」と呼び、これまでは焼酎を知り尽くした蔵人だ けがひそかに楽しむ、 いわば表に出ることがない焼酎だったそう。
60~70度という高いアルコール度数に加えて、独特のエステル臭(新酒香と呼ばれる熟したリンゴやバナナなどのような強い香りのこと)、焼酎の旨み成分がたっぷりと凝縮されているこの「 初垂れ 」部分を集め、水を加えて、本格焼酎の最高限度である45度未満ぎりぎりにしたものだ。
これを、よく冷やしたグラスで頂いた。いやー、美味い!
口当たりは、少しとろっとした感じで、喉に達するとウオッカのようにカーッと熱くなりそのまま食道を通過していく。通過した後に、芋焼酎の香りが口の中に広がりしばらくすると消えていくような感じだった。
そんなに沢山は飲めないが、グラスに1,2杯飲むにはとてもおいしい酒だった。ちょっと癖になりそう。